長良川おんぱく2017「長良杉でつくる鰹節削り器」11月12日in組合会館
木工の基本は「ノコギリ」と感じた一日でした!
11月12日(日)に「長良川おんぱく2017『長良杉でつくる鰹節削り器』」を開催しました。
午前の部で8台、午後の部で4台、製作しました。
参加者は総勢12名でした。
家族連れあり、年配の方あり、そして何より女子高生が参加してくれたのが嬉しかったです。
こういう若い人が関心を持ってくれたことが、とてもうれしいです。
今回は、名古屋市の㈱ボニトさんの社員であり、だしソムリエ協会認定講師の小笠原香織さんに「お出汁」についての講義をお願いしました。
大変興味深いお話をしていただき、参加者の方に大変喜んでいただけたました。
また、削り器づくりについていろいろお手伝いいただきました。
小笠原さんは、昨年の「長良川おんぱく2016『長良杉でつくる鰹節削り器』」に参加してくださいました。
昨年は昼食を挟んでの開催でしたが、その時の雑談で小笠原さんがお出汁のプロであることがわかり、その後の展開でいろいろ教えていただいたり助けていただいたりしました。
そのご縁で、昨年は㈱ボニトさんで「鰹節削り器づくり」を開催していただきました。
また、今年の「おんぱく」では小笠原さんに講師をお願いしたいとずっと前から思っていて、それが実現できてとても良かったです。
3人のお子さんを育てている真っ最中の体験からのお話には説得力があります。
私も参加者のひとりになって聞き入りました。
小笠原さん、大変ありがとうございました!
小笠原さんには写真撮影もお願いして、普段は被写体にならない「のぶちゃん先生」を撮っていただきました。
この写真は、引き出しは必ず入るように設計してあるとウケを狙っているところ^^;
この写真は、取っ手のどのようにつけるのか、持ちやすさを実際に試してから選んでくださいと説明しているところです。
カツオ解体君は相変わらず人気ですね!
小笠原さんのカツオ解体君は長男ですが、私の次男もお役に立てたようです。
引き出し部の取っ手は、桜の枝を切ったものを使用しています。
この部分は桜の枝がベストだと思っているので、これからもこれでいくつもりです。
ただ、枝の調達を怠らないようにしないと、在庫切れになってしまいますからね。
ちょうど良い太さとなるとなかなか無いものですから、、、
取っ手は切った枝をそのまま付けることをお勧めしています。
そのほうが楽ですから、、、
横付けは一手間増えますからね^^;
では、この枝をどのように付けるのでしょうか。
その説明をしています、、、
横付けを選択した2人が熱心に聞いています。
そして、この削り器づくりのメイン作業である釘打ちの説明をしています。
釘の長さが、22ミリ、16ミリ、13ミリと使いわけます。
なぜ、長さが違うのか、面倒がらず説明しましょうね(いつも忘れてしまうのか、敢えて言わないのか、、、)。
ここで年輪の話をするわけです。
「夏目」と「冬目」の堅さの違いを説明します。
特に杉はその違いが際立っていますからね。
そして、どうしても「夏目」「冬目」と言いたくなってしまうのです^^;
釘打ちの様子です。
組み立てが完了したら、鉋の刃の出し方、鰹節の削り方の説明をします。
どこから削ればいいかの説明をしています。
尾っぽ側に残してある皮を持って、頭から削ってくださいと説明しています。
小笠原さんからは、この削り器にふさわしい削り方の説明をしてもらっています。
そして、小笠原さんからお出汁のとり方を説明していただきました。
実際にお吸い物をつくってもらい、みなさんに味わっていただきました。
みなさんに美味しいと喜んでいただきました(^^)
今回時間の関係で「焼きペン」作業は割愛しました。
希望される方には、終了後おこなっていただきました。
そして、午後の部の様子です。
削り器づくりの為の準備では、いままでいろいろな課題を解決してきました。
そのなかで、なお課題の解決策が確立されていないのが、取っ手を取り付ける部材の加工です。
引き出しを本体に入れ込んだとき、隙間が出来ないよう加工しなければなりません。
今回一部の方、特に後半の方の部材で不都合がでました。
その修正の為、予定を変更して小笠原さんにお出汁の話をお願いして、その間に作業しました。
どのようにその加工作業をすべきかにいまだに迷っていましたが、結局一番きれいに早く出来るのは、「ノコギリ(この場合小さいノコギリ)」だと、心に決めました。
これからはもう失敗しないでしょう!
今回参加してくださったみなさんありがとうございました!
小笠原さん、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします(^^)
「鰹節削り器づくり」まだまだ続きますよ\(^o^)/