手づくりする!鰹節削り器 in 愛知県北名古屋市

 8月22日(火)午後2時から午後4時まで愛知県北名古屋市にある「LIDIA Studio]」にて「手づくりする!長良杉の鰹節削り器」ワークショップを開催しました。

 

(以下、主催者の渡辺ひさこさんからいただいた写真を多く使わせていただいています。渡辺さんありがとうございます。)

 

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参加者は3組の親子さんでした。

 

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主催してくださった渡辺ひさこさんありがとうございました。

 

素敵なスタジオですね!

 

置いてある商品も良いですね♪

 

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また行きたいです!!!

 

さて、岐阜県各務原市須衛町にある我が拠点「組合会館」から現地までは距離にして27キロ、車での所要時間1時間との検索結果。

 

なんと!近~い!!!

 

有料道路利用は時間的には同じですが遠回りになります。

下道では犬山市経由と江南市経由がありますが、江南市経由を選択しました。

我が「拠点」から5分もかからず県道17号(通称:江南関線)にのり、そのままひたすら道なりに行きます。近づくにしたがって左折だの右折だのとありますが、非常にわかりやすいです。

そしてこの道、みなさん安全運転でゆっくりと走っているので、あたりの景色を眺める余裕があります。

江南・岩倉など名鉄犬山線の駅名でお馴染みのところを通ります。

なぜか懐かしい気持ちになりました。

 

そして、ゆったりした気持ちでとても素敵なところに到着しました。

 

nagoya.identity.city

 

 13時過ぎに到着し、作業のための荷物を降ろしました。

会場は設営していただいていたので、作業をするためのセッティングをおこないました。

 

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 作るために必要なものは、まずは当然「鰹節削り器づくりキット」、何は無くてもこれが無ければ始まりません。しかし、出張の時は出発直前までこれを車に乗せたかと不安になります。早く出発してしまえばいいのにね。

 

ボンド・玄能・釘・錐・鉛筆・レジュメ・紙やすり・支え板・補助材・作業台・下敷き用段ボール箱、木槌・取っ手材料等(順不同)となるわけです。

 

今回時間の関係で、磨きは粗方こちらで行っておきました。

細かい所は参加者が自宅で行ってもらうようお願いしました。

 

さて、作業を開始しましょう。

 

今回は、まず最初に短時間でしたが押さえておきたい木についての話をしました。

 

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 杉について、年輪、夏目・冬目、板目・柾目、木口・木端、などについてです。

 

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「夏目」は正確には「早材(春材)」、「冬目」は「晩材」と言うべきなのですが、「夏目」はどんな字を書くのかの説明で、伝説の女優「夏目雅子」(大好きだったなぁ~)を引き合いに出したら、ことのほか受けたので、それ以来ず~っとそれをネタに使っています。これからは、「夏目雅子」と言った後に「早材(春材)」と正しい呼び名に訂正することにしよう(レジュメには早材・晩材としてあります)。

 

さて、制作にかかりましょう。

 

蓋は作成済み、カンナの刃は調整済みですから、これらは最後まで使わないので、横に置いておきます。

まずはボンド付け。本体の部分をおこない次に引き出しの部分をおこないます。

釘打ちの下穴があけてあるのとあけてないのがあります。

穴のあいてないのが底に、穴をあけてあるのは側面になります。

それぞれに番号がふってあります。間違えないように組み合わせましょう。

 

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ボンドを底板の番号が書いてある側面に塗ります。

 

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竹串があります。ボンドをきれいに引き延ばすのに使いますが、手を汚さないというのも目的です。

 

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カンナ台を乗せる支えの板ですが、ここは向きを指定していませんので、どの面を外に向けるかも見ながらボンド付けをおこなっていただきます。

 

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引き出しの部分も同じように行います。

 

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ボンドを乾かせる間に引き出しの取っ手部の作成です。

 

取っ手は桜の枝を切ったものを使います。

(桜の枝が人気なのでこれに統一することにしました)

 

取っ手の付け方は3とおりあります。

(写真は2とおり分です)

 

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枝そのまま、枝加工縦置き、枝加工横置き、と3とおりあるわけですが、実際に持ちやすさ、引き出しやすさを確かめてもらいます。

 

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この取っ手部の板は釘打ちの下穴をあけてあるのはもちろんですが、出し入れ調整のための加工がしてあります。この部分は試行錯誤して最近はきれいに仕上げておくことが出来るようになりました。

 

そして、桜の枝を選んでもらい釘を打つ側に錐で少し下穴をあけてもらいます。

 

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 取っ手用板の裏側から長さ16ミリの真鍮釘を打ち込みます。

 

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接着面にボンドを塗り裏から打ち込みます。

打ち込み不足だと取っ手がぐらぐらするので、出来る限り思いっきり叩き込みます。

 

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ここまで出来たら、いよいよメインイベントの釘打ちにはいります。

 

ここが一番楽しいのではないでしょうか。

 

お子さんの目が輝きます。

 

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真鍮釘22ミリが基本で、16ミリ、13ミリと打ち分けていきますが、長さの違いにはそれぞれ事情があるのですが、ここでは割愛します。

改良を加え釘の飛出しはほとんど無くなりましたが、それでも慎重におこなってもらっています。

釘打ちは夢中になりますね。

 

そして、釘打ちがすべて終わったら取っ手になる板を、引き出し本体に取り付けます。

ここの取り付けの時段差が出来ると引き出しの出し入れがスムーズにおこなえないので、慎重に取り付けます。

 

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 取っ手をつける木口面にボンドを塗ります。

 

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 真鍮釘長さ22ミリで2か所とめます。

 

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取っ手部分の取り付けが終わったら、組み立てが完了です。

本体に引き出しを入れてみましょう。

ここで調整が必要な場合もありますが、その場合は私も協力して仕上げます。

 

なお、蓋の裏面に彫り込みをしてある部分がありますが、それは出ているカンナ刃の保護が目的です。

 

無事完成しました。

 

次は、お待ちかねの「焼きペン」です。

それぞれ、思いのまま書いてもらいます。

エンドレスになりそうなので、30分という時間制限を設けています。

 

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そして最後にカンナの刃の出し方、鰹節の削り方を説明し、実際に体験していただきます。

 

 試し削り用に「タイコウ」さんの鰹節を3本用意し、みなさんに削っていただきました。

 

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最初はなかなかうまくいきませんが、うまく削れた時はうれしいですよね。 

 

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何回も削ってみてください。

 

主催者の渡辺さんからタッパーを提供いただきましたので、試し削りしたものを持ち帰ってもらいました。

 

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 今回は、木槌と作業台を必要アイテムとして購入していただきました。

 

これからは、これらを必要セットとして用意し、必要とされる参加者の方にお分けしたいと思います。

 

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 参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

 

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主催してくださった渡辺ひさこさん、本当にありがとうございました。

 

これからもよろしくお願いします(^^)